【会社比較】アビームコンサルティング / 伊藤忠テクノソリューションズ
コンサルティング業界、IT業界の企業説明として、今回はアビームコンサルティング(以下、アビーム)、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)の2社を比較しつつ紹介していきたいと思います。
ITコンサルティング会社とSIer
まず、この2社を大きく分けると、アビームは「ITコンサルティング会社」、CTCは「システムインテグレータ(SIer)」となります。
SIerは、基本的に情報システム、特にERPと呼ばれる業務基幹システムの構築がメインの業務になります。
一方でITコンサルティング会社は、「企業の課題を情報システムの力で解決する。」という理念を持ち、その中で情報システムの構築も行います。というのも、経営課題の解決とシステム(IT)は深く関係しているからです。
実際のところ、アビームもSI、つまり情報システムの導入を主力事業としています。
ERPパッケージ
ERPパッケージにも様々な種類があります。特に広く扱われているのはSAP社、Oracle社等です。
CTCはマルチベンダー製品を扱っており、顧客に合わせてシステムを構築を行っています。
一方でアビームは、国内最多のSAP認定コンサルタントを抱えており、SAPを使ったシステム構築に強みがあります。しかし、裏返せばSAPしか武器が無いということにもなります。
親会社
アビームはNEC、CTCはその名の通り伊藤忠商事が親会社となっています。
親会社との繋がりの密接さも異なっており、特にCTCは親会社である伊藤忠商事と深く関わっています。案件も伊藤忠商事の関連会社からの案件が多く、案件数も安定して存在しています。
また、グループ会社同士なので、顧客とベンダーといった関係というよりは、同じチームで一体となってプロジェクトに取り組む。というケースが多い傾向にあるようです。
しかし、CTCの役員を親会社から就任させているため、社員の出世へのモチベーションが上がらなかったり等の悪影響もあるようです。
一方、アビームは2004年からNECと資本提携を結び始めたので、NECとの関係もそこまで歴史があるわけではありません。
また、伝統的な日本企業であるNECと、その対極のコンサル会社であるアビームの社風の相違は比較的大きいようで、両社の関係が上手くいっているとは言えないようです。
両社の今後
90年代からのERP導入の需要から勢いを増していったコンサルティング、IT業界ですが、近年では国内における需要も落ち着きをみせつつあります。ERPや内部統制に代わる次のITの波が現れるのか、といったことが懸念されており、業界も岐路に立っています。
近年では、新たな需要を求めて海外へ進出する企業も増えています。アビームは海外11ヵ国で19拠点(2012年12月時点)、CTCもシンガポールに支店を設置しています。
まとめ
以上のまとめ・付け足しを各社の特徴を箇条書きで示すと、
アビーム
- ITコンサルティング会社。主力はITシステム構築。
- ERPパッケージはSAPがメイン。SAP認定コンサルタント数は国内最多
- NECを親会社にもつが、社風の違いから摩擦も。
- 多くの海外拠点を持つ。
- 有給休暇は非常に取得しやすいが、プロジェクトが佳境の場合は徹夜・土日出勤も。
- 企業文化として風通しは良い。
CTC
- SIer。システム構築業務。コンサル的な仕事はほとんどない。
- 様々なERPパッケージを使用。
- 伊藤忠商事を親会社に持ち、密接な関係。しかし、親会社から役員が降りてくるため悪影響も。
- 海外拠点はシンガポールのみ。
- 顧客業種ごとに事業グループが存在し、グループ間の連携等は少ない。
2013/08/02 | キャリア, コンサルタント CTC, アビーム, アビームコンサルティング, 伊藤忠テクノソリューションズ
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